妖怪診断
山彦やまびこ
山の奥で姿を見せず、呼ばれた声にそっくり合わせて返事をする人。
山や谷で大きな声を出すと、少し遅れて同じ声が返ってきます。昔の人はこれを、山にすむ何者かが声をまねて返しているのだと考え、その者を「山彦」や「こだま」と呼びました。江戸時代の鳥山石燕の妖怪画集にも、「幽谷響」と書いて「やまびこ」と読ませる妖怪が描かれています。
山彦は、自分からは話しかけません。呼ばれた声を、その調子のまま返すだけです。姿は誰にも見せず、相手の声に合わせて答える。表には出ないまま、相手の言葉をよく聞き、その調子に合わせて返事ができる人です。
山彦が返事をするのは、町の中ではなく、山や谷のような開けた自然の中です。人の少ない静かな場所でこそ、耳が澄んで、相手の声がよく聞こえる人です。ただ、合わせて返すのが上手なぶん、自分から最初の一声を出すことが求められる場では、出だしに迷うことがあります。
得意なこと
- 相手の話の調子をよく聞いて、同じ調子で返せる
- 目立たずに、相手が話しやすい空気をつくれる
- 人の少ない自然の中で、ひとりの時間を楽しめる
つまずきやすい場面
- 自分から最初に話を切り出す場面で、出だしに迷う
- 相手に合わせて返すうちに、自分の考えを言いそびれる
- にぎやかな町なかに長くいると、耳が疲れてくる
山彦のあるある
- 鳥の鳴きまねをしたら、本当に鳥に返事をされたことがある
- キャンプ場で、いつの間にか知らない人の話の聞き役になっている
- 電話に出るときの声が、相手によって別人のように変わる
光る場面
人の少ない山や川べりで、誰かの話にゆっくり耳を傾ける時間に、山彦の聞き上手が表れやすい時間です。
山彦を活かすヒント
- 返事をする前に、自分の考えを一つだけ足してみる
- にぎやかな場所に行った日は、静かな場所で耳を休める
- ときには自分から最初の一声をかけて、返事を待ってみる
相性
天狗 — 天狗も、山の奥で姿を見せず、音だけで山にいることを知らせる。同じ山の静けさを好む者どうしなので、互いに干渉せず、山の気配を分け合える。
ろくろ首 — ろくろ首も、姿を変えて場になじむ合わせ上手。町で暮らすろくろ首が首をのばして見てきた話を、山彦はその調子のままよく聞いて返せる。
河童 — 河童は、川べりで正面から「勝負だ」と組みたい。声を返すだけで姿を見せない山彦には、その誘いがまっすぐすぎて返し方に困り、河童には、山彦がいつまでも組み合ってくれない相手に見えやすい。
となりの妖怪
3 つの軸のうち、1 つだけが逆の妖怪です。結果が真ん中に近い軸があれば、こちらの顔も持っているかもしれません。
あなたはどれでしょう。場面で答える 18 問、約 3 分です。
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